保証会社「社内ステータス辞典」50語(中の人仕様)

① いま言われているステータスを探す → ②「最短で進める行動」だけ実行 → ③ NG行動を避ける。
※会社・案件・契約内容で運用は異なります。ここでは“実務でよくある一般化パターン”として整理しています。
A. 申込受付〜一次審査(1〜10)
1. 受付(受領)
結論:申込データが社内に取り込まれ、「審査レーンに乗った」状態。
いま社内で起きていること
- 申込情報の登録・読み込み
- 最低限の不備チェック(機械+人)
- 次工程(本人確認/在籍/連絡先)への振り分け準備
典型原因(ここで止まる時)
- 申込情報の入力待ち/混雑
- 物件条件・入居日・入居人数の記載ブレ
最短で進める行動
- 住所・勤務先名・入居人数・入居日の表記を統一
NG行動
- 内容を後出しで変える(矛盾扱いの火種)
2. 入力待ち(登録待ち)
結論:申込が社内システムに“完全反映”しておらず、次工程に進めない状態。
いま社内で起きていること
- 紙・メール申込の入力キュー待ち
- 添付書類の紐付け待ち
典型原因
- 混雑(夕方・週末・月末)
- 書類が別送で到着がズレている
最短で進める行動
- 「申込名+物件名+申込日」を添えて、不動産会社経由で反映確認
NG行動
- 同内容で重複申込(データが分裂して遅れる)
3. 差戻し(不備)
結論:申込書・本人確認書類・記載事項に“欠け/不一致”があり、社内で返却されている状態。
いま社内で起きていること
- 不足点の特定(どの項目がNGか)
- 再提出が来るまで止める
典型原因
- 住所の不一致(身分証と申込)
- 勤務先名の表記ゆれ
- 緊急連絡先の情報不足
最短で進める行動
- 不足点を“箇条書きで”確認→一括で再提出(小出し禁止)
NG行動
- 写真の撮り直しを適当にやる(再差戻しで地獄)
4. 保留(一次)
結論:否決ではないが、判定材料が足りず“いったん止める”状態。
いま社内で起きていること
- 不足材料の洗い出し
- 本人/不動産会社へ確認依頼
典型原因
- 連絡性(電話に出ない/SMS未反応)
- 在籍確認が取れない見込み
- 緊急連絡先が弱い(繋がらない/関係性不明)
最短で進める行動
- 「連絡可能な時間帯」提示+不足書類を即準備
NG行動
- 放置(連絡性リスクが上がり、条件が厳しくなる)
5. 要確認(確認事項あり)
結論:追加質問(ヒアリング/書類)が必要で、回答待ちの状態。
最短で進める行動
- 回答は「数字・固有名詞・時系列」を揃える(曖昧NG)
- 回答+根拠(書類)をセットで出す
NG行動
- 回答が二転三転(整合性が崩れて一気に不利)
6. 要連絡(本人連絡待ち)
結論:本人への連絡が取れないため、審査が進行できない状態。
最短で進める行動
- 迷惑電話設定/非通知拒否/留守電設定を見直す
- 折返し時は「申込名・物件名・不動産会社名」を最初に伝える
NG行動
- 知らない番号を全無視(連絡性が“弱い”判定に寄る)
7. 連絡不能
結論:架電/SMS/メールが繋がらず、社内では“リスク高”として止めやすい状態。
最短で進める行動
- 折返し+「出られる時間」を指定して伝える
- 連絡先(電話番号)の誤登録がないか確認
NG行動
- 音信不通で進めようとする(最悪、流れて再申込)
8. 本人確認中(本人確認待ち)
結論:身分証・記載住所・有効期限・照合の確認フェーズ。
典型原因
- 住所が身分証と申込で不一致
- 写真が反射/欠け/ピンぼけ
- 有効期限切れ
最短で進める行動
- 住所一致の書類を揃える(必要なら補助書類も)
NG行動
- 画像を加工しすぎる(不鮮明扱い)
9. 属性確認中
結論:勤務形態・収入の安定性・説明可能性を確認している状態。
最短で進める行動
- 雇用形態が説明できる書類(雇用契約/内定通知/給与明細など)を準備
NG行動
- 職業や勤務先の説明がふわっとする(要確認に落ちやすい)
10. 照会中(外部照会)
結論:外部確認プロセスに回っており、社内でも“待ち”が発生しやすい状態。
最短で進める行動
- 申込情報の矛盾をゼロにする(後からの訂正は遅延要因)
B. 電話確認・在籍関連(11〜20)
11. 在籍確認予定
結論:勤務先へ確認連絡を入れる段階(準備中)。
最短で進める行動
- 会社の代表番号・部署名・取次しやすい導線を用意
12. 在籍確認中
結論:勤務先に連絡して在籍可否を確認している最中。
最短で進める行動
- 会社の受付に「自分宛に連絡が来るかも」と軽く共有
13. 在籍確認NG
結論:電話で在籍が取れない/拒否され、別ルートが必要な状態。
最短で進める行動
- 代替書類(社員証+給与明細、雇用契約書など)を“セット”で出す
NG行動
- 「電話は絶対無理」だけ言って代替を出さない
14. 勤務先確認待ち
結論:勤務先情報の追加確認待ちで止まっている状態。
最短で進める行動
- 会社HPの正式表記に合わせる(表記ゆれ対策)
15. 折返し待ち(本人)
結論:本人からの折返しがない限り、次工程に進まない状態。
最短で進める行動
- 折返し時は「短く・一回で完結」する回答を用意
16. 折返し待ち(管理会社/仲介)
結論:不動産会社側の確認が取れず止まっている状態。
最短で進める行動
- 不動産会社に「確認が入るかも」と先に共有しておく
17. 緊急連絡先確認中
結論:緊急連絡先へ到達できるか確認している状態。
最短で進める行動
- 連絡先本人に「連絡が行くかも」と共有(これだけで通ることがある)
18. 緊急連絡先不通
結論:緊急連絡先が繋がらず、社内で保留/要確認に寄りやすい状態。
最短で進める行動
- “確実に繋がる人”を追加(続柄より到達性が重要なケースあり)
19. 追加質問(ヒアリング)
結論:申込内容の補足質問が入り、回答の質で結果が変わりやすい状態。
最短で進める行動
- 回答は「数字・固有名詞・時系列」を揃える
20. 回答待ち(質問回答)
結論:あなたの回答待ち。放置=連絡性リスクで悪化しやすい状態。
最短で進める行動
- 即返信+根拠書類を一括提出
C. 判定直前〜判定(21〜30)
21. 審査中(判定中)
結論:材料が揃い、判定テーブルに乗っている状態。
最短で進める行動
- 追加で内容を動かさない(後出し矛盾を作らない)
22. 最終確認中
結論:住所/勤務/入居条件の整合性を最後にチェックしている状態。
最短で進める行動
- 入居人数・入居日・家賃条件のブレをゼロに
23. 条件付き承認
結論:可決だが、連帯保証人追加や条件調整が付く状態。
最短で進める行動
- 条件の理由を確認→代替条件を提示(可能な範囲で)
24. 承認(可決)
結論:保証OK。次は契約手続きと支払い段階。
最短で進める行動
- 初回保証料・支払方法・期日を先に確定
25. 否決(不可)
結論:今回は保証不可の判定。
最短で進める行動
- 理由を“分類”で聞く(情報不足/整合性/連絡性/条件不一致 など)
- 改善点を作って再申込(可能なら)
26. 見送り
結論:否決に近いが、運用上“見送り”表現のケース。
最短で進める行動
- 条件変更(連絡先追加/入居日調整など)で再打診余地を作る
27. 再審査可
結論:追加材料が揃えば、再判定する余地がある状態。
最短で進める行動
- 追加提出は“1回で完結”(小出しは遅延)
28. 再審査不可
結論:追加しても難しい整理。別ルート検討が必要。
最短で進める行動
- 保証会社タイプ変更 or 物件条件見直し
29. 要上長判断(稟議)
結論:担当だけで決められず、上席判断待ちの状態。
最短で進める行動
- 決め手になる材料(安定収入根拠/連絡性/支払計画)を揃える
30. 決裁待ち
結論:判定は固まり、社内承認処理の待ち状態。
最短で進める行動
- 不動産会社側の手続き遅れがないか確認
D. 契約手続き・支払い関連(31〜40)
31. 契約手続き中
結論:保証委託契約などの書面手続き段階。
最短で進める行動
- 署名捺印・支払方法・口座手続きを先回りで確認
32. 契約書回収待ち
結論:書類が戻るのを待っていて止まっている状態。
最短で進める行動
- 誰が止めてるか特定(入居者/仲介/管理)→一点突破
33. 初回保証料入金待ち
結論:初回保証料の入金/決済待ち。期日超過で手続きが止まる。
最短で進める行動
- 期日・名義・支払手段を再確認(名義違い注意)
34. 入金確認中
結論:入金データ照合中(タイムラグあり)。
最短で進める行動
- 振込控え/決済完了画面を提出すると早い
35. 口座振替手続き中
結論:口振登録待ち(初回は別支払が必要なことも)。
最短で進める行動
- 初回支払の方法(振込/コンビニ等)の要否を確認
36. 口座振替差戻し
結論:金融機関で手続きが弾かれ、再提出が必要な状態。
最短で進める行動
- 差戻し理由を一点特定→再提出(印・名義・記入が多い)
37. 更新案内準備中
結論:更新の案内準備。住所・連絡先が古いと不達トラブルになりやすい。
最短で進める行動
- 住所変更・電話番号変更は放置しない
38. 更新料請求中
結論:更新料の請求が走っている状態。
最短で進める行動
- 期日と支払方法を確認(遅れは未納連絡へ)
39. 更新料未確認(未納扱い)
結論:支払が社内で確認できていない状態(名義違い等でも起きる)。
最短で進める行動
- 支払証跡提示+名義違い/番号違いの照合
40. 契約終了(解約処理中)
結論:退去・解約に伴い保証契約を閉じる処理中。
最短で進める行動
- 最終月の支払と口振停止タイミングを確認(ズレ注意)
E. 滞納・督促・回収フェーズ(41〜50)
41. 入金遅延(入金なし)
結論:期日までに入金が確認できない状態。ここから連絡が増える。
最短で進める行動
- 「いつ払えるか」を日付で伝える(曖昧は悪化)
42. 一次督促(初期)
結論:SMS/架電など“軽い督促”が始まった段階。
最短で進める行動
- 無視しない。短く「支払日・方法」を返信
43. 二次督促(強め)
結論:連絡頻度が上がり、書面が混ざりやすい段階。
最短で進める行動
- 分割なら「金額・回数・初回日」を具体提示
44. 最終通告(期限提示)
結論:期限までの入金を求める段階。放置でフェーズが切り替わる。
最短で進める行動
- 期限内に「何ができるか」を確定して連絡(部分入金の可否は確認)
45. 管理会社連携中
結論:管理会社へ状況共有が始まり、現場対応に入る段階。
最短で進める行動
- 保証会社と管理会社に話す内容を揃える(食い違いは悪化)
46. 代位弁済準備
結論:立替(代位弁済)に向けた内部処理が進んでいる段階。
最短で進める行動
- 連絡断ちは最悪。合意(支払計画)を作る努力が重要
47. 代位弁済実行
結論:保証会社が貸主側へ立替済み。ここからは“保証会社への返済”の話。
最短で進める行動
- 返済交渉は「現実性(払える根拠)」が命
48. 分割協議中
結論:分割返済の可否・条件を詰めている段階。
最短で進める行動
- 収支(収入/固定費)と支払可能額を提示(根拠があると通りやすい)
49. 債権管理移管(回収部署)
結論:担当が回収フェーズへ切り替わる段階。対応の温度感が変わる。
最短で進める行動
- 連絡性を保つ(これだけで選択肢が残る)
50. 法的手続き検討(催告・手続検討)
結論:法的措置を含む検討段階。ここまで来る前の合意形成が最重要。
最短で進める行動
- 放置・転居・連絡断ちは悪手。できる合意を作る